和菓子の命は「あん」に有り

どこの和菓子店も売り文句として「手造り、こだわり、厳選した材料」などをアピールしていますが、それぞれに味の違いが出るのでしょうか?時々「彩花苑さんの和菓子は一味違う」というお言葉をお客様から頂戴いたします。これは「餡=あん」の違いによるもの。和菓子の命は「あん」にあると私たちは信じています。和菓子屋にとって製餡(あんを小豆から製造すること)は一番重要な仕事です。しかし、時代の流れで自店で製餡する店はごく少なくなりました。

自家製あんは豆の選定から煮方までこだわることができます。それにより画一的な味になりがちな製あん業者のあんよりも自店の技術を生かした風味や色、味わいを表現することが出来ます。

手間暇がかかる自家製あんですが、お客様にご満足いただける和菓子づくりのために、当店では自家製あんにこだわり続けてまいります。

「手間を工夫を惜しまない」というこだわり

「あん」が和菓子の味を決める一番の要因ですが、それを生み出すのはやはり和菓子職人。職人が手間を惜しまず、丁寧に作ることが和菓子の味を左右します。

材料なども、当店では出来合いのものも極力使用せず、可能な限り国内産の上質なもの、安定して供給を受けられるものを厳選。店で加工出来るものは手間を惜しまず自家製造しています。

製造風景
この道40年以上の職人が毎朝1枚1枚、真心込めて焼いております。

夢どらのしっとりとした生地も然り。 大量生産できる機械に頼ることなく、その日の温度・湿度を見計らいながら、ベストな風味と柔らかさに仕上がるよう毎朝1枚1枚丁寧に手焼きしています。

また、女性に人気の「とらやき」。 その独特の縞模様は、生地を更紙の上で焼くという発想から生まれました。 紙と生地との間に発生した水蒸気を上手に利用する職人の知恵と工夫が生かされた商品です。

 

製造風景
紙と水蒸気を上手く活用した「とらやき」。甘さ控えめのあっさりしたどら焼きです。

地域に根ざしたお菓子づくり

彩花苑では、登録商標商品「近松物語」や「名月姫」など地元兵庫県尼崎市の歴史にちなんだ和菓子を販売。上質なこだわりお菓子を手頃な価格でご提供し、地域の皆様に末永く愛される和菓子店となるよう心がけております。

また祭事や地域のイベントも積極的に参加し、時には地元の製菓学校へ和菓子作りの楽しさを教えるなど、地域との関わりを大切にしております。

近松物語
上生講習会様子

上生菓子講習会の様子

上生講習会様子

製菓学校で教える彩花苑の職人 田北

上生講習会様子

真剣に製作に取り組む生徒さんたち